いま、どんなお仕事・活動をされていますか。
不動産会社の店舗で、契約書の作成や電話対応などの一般事務を担当しています。
相談する前は、どんな毎日でしたか。「やりたいことがあるのに動けない」と感じた場面を、ひとつ教えてください。
定時で帰れるし、人間関係も悪くない。だけど「私の人生、毎日この繰り返しで終わるのかな」という焦りがずっとありました。
副業やスキルアップに興味があって、ライティングやWebデザインの本を買ってはみるものの、1章だけ読んで棚にしまう……ということを2年間繰り返していました。週末の夜、YouTubeで「副業 始め方」の動画を見ながら何も始めずに終わるのが、いつものパターンでした。
「自分なんて」「今じゃない」で後回しにしていたことは何でしたか。どのくらいの期間、そのままでしたか。
「自分で稼ぐ経験をする」「現状の安全地帯から一歩外に出る」ことです。「特別な資格もないただの事務職の私には無理」「本業が落ち着いたら」と言い訳をして、後回しにしていました。
伴走を受けようと思った決め手は何でしたか。当時、何に一番モヤモヤしていましたか。
決め手は、ノウハウ本を買うだけで満足して何もしない自分に、いい加減嫌気がさしたからです。当時いちばんモヤモヤしていたのは、会社や環境への大きな不満はないのに、自分の意思で何も選んでいない「流されている感」でした。
申し込む直前、最後まで引っかかっていたことは何でしたか。
「ただの事務職の自分が、自分個人のためにお金を使っていいのか」という罪悪感です。貯金の5分の1くらいだったので。高級バッグを買うわけでもないのに、目に見えない対話にこの金額を出すのは、すごく勇気がいりました。
進めるなかで「あ、そういうことか」と腑に落ちた瞬間はありましたか。それは、どんな問いや言葉でしたか。
「Oさんは、本当に新しい仕事をしたいんですか? それとも『自分で選んだ』という感覚が欲しいんですか?」と聞かれたときです。
ずっと「副業をしなきゃ」と思っていましたが、欲しかったのは収入の足しではなく「自分の人生を自分で決めているという実感」だったんだと気づいて、目から鱗が落ちました。
整理してみて、ご自身の”本心”や”譲れない軸”は、どんな言葉になりましたか。それまでとどう違いますか。
「会社から与えられた仕事だけでなく、自分の責任で選んだ表現を持つ」でした。「みんな副業してるから」「事務職のままだと将来不安だから」という他人の基準や世間の焦りで動くのではなく、「私がやりたいからやる」という主体性に切り替わりました。
実際に踏み出した最初の一歩は、具体的に何でしたか。
ずっと読むだけだったクラウドソーシングサイトに登録して、初心者向けのWebライティング案件に提案文を送り、1件受注したことです。文字単価は低かったですが、自分の力で1000円を稼いだときはうれしかったです。
いま、以前と一番変わったと感じるのはどんな場面ですか。日常のワンシーンで教えてください。
退勤後の夜の時間です。以前はソファでダラダラとSNSや動画を見て「今日も何も出来なかった」と罪悪感を抱いて寝ていましたが、今はパソコンを開いて自分の文章を書く時間が毎日の楽しみになりました。
逆に、うまくいかなかったこと・いまも変わっていないことはありますか。
連休明けの朝に「あ〜会社行きたくないな」とベッドの中でスマホをダラダラ見ちゃう時間は普通にあります。月2回くらい。完全にシャキッとした人間になれたわけではありません。あと、文章を書くときに「こんな下手な文章で大丈夫かな」と不安になるのもゼロにはなっていません。
このことを、最初に誰に話しましたか。何と言われましたか。
職場の親しい先輩に話しました。「コーチング受けて副業始めたんだ」って言ったら、「えっ、今の仕事不満なの? 楽でいいじゃん、勿体ない」って不思議そうな顔をされました。あ、満足の基準って人それぞれなんだなと思いました。
コーチは、どんな関わりに近かったですか。
誰も見てくれない私の本当の気持ちを、一緒に掘り起こしてくれる感じでした。上から指導するのではなく、私が自分で自分の本心にたどり着くまで根気強く待ってくれました。
昔のご自身と同じように、やりたいことを後回しにしている方へ、一言いただけますか。
「私なんてただの会社員だから」って思っている人にこそ受けてほしいです。変わるために必要なのは特別な才能じゃなくて、「自分の気持ちを誤魔化さない時間」を作ることなんだとわかりました。